コロナウィルス感染拡大以降、初の永住許可が取得出来ました(2020年6月申請)【大阪入管】
コロナウィルス感染拡大以降、初の永住許可が取得出来ました(2020年6月申請)【大阪入管】
2020/10/20
ジャンル 在留.永住許可
ご相談内容
免税店にお勤めされている中国籍の男性から永住申請の依頼を受けた事例

①在留10年以上・就労5年以上はクリア
②収入は過去3~5年は100~200万円台、去年一昨年は300万円台
③預金額は200万円台
④犯罪歴違反歴一切無し
⑤結婚されていて子供はいない。今回は旦那さんだけ永住申請
⑥年金は学生時代6年間はずっと未加入、就労後ずっと厚生年金
解決方法、内容
以前永住許可を取らせて頂いたお客様からご紹介頂きご依頼をお受けしました。
上記①~⑥の条件を聞き取り、永住の条件はそろっていると判断し、2020年2月に契約を締結しました。
ただ就労は2020年5月で5年間に達する為、それまでに準備をし、2020年6月に永住申請をしましょうとお話しておりました。


しかし今回は2つの問題が発生しました。

■問題⑴:コロナウィルス感染拡大の影響により勤務している免税店が休業になったこと

→この問題は今年4月以降に永住申請をされる方の多くに共通する問題だと思いますが、勤務先が休業した場合、休業補償が一定額支給されるとしても、そもそも事業の継続(雇用の継続)が出来るかどうかという懸念が出てきます。
今後雇用が継続されない場合は、永住申請の条件の内、【独立生計要件】が満たされていないのではないか?と判断される危険性があります。
正直なところ、未曾有の災害である為、それを打ち消すだけのプラス材料を見つけることは出来ませんが、今まで申請者様が真面目に過ごしてらっしゃったことや、会社でのご活躍を丁寧に理由書で説明することに専念しました。

■問題②:申請直前の交通違反(信号無視)

→今回、申請書完成直近に、申請者様から【信号無視で違反キップを切られてしまった!】という連絡が入りました。今回はコロナウィルス感染拡大にともなう勤務先休業という不安要素がある中で、申請人の品行方正、真面目という部分を前面におしだして各種書類をそろえていた為、ご連絡を頂いた時に少し困りました。
しかしこれこそが今回の申請人様の真面目な性格なのだと思いました。
このようなケースの時に黙ってられてしまうと当所もフォローのしようがありません。しかし素直に報告をして下さったおかげで、この違反についても理由書において違反状況や反省を述べて頂くことが出来ました。

永住申請や帰化申請において、こちらが申告しなかったマイナスポイントを入国管理局や法務局に発見されてしまうことは致命的です。
日本国が永住ビザや日本国籍を与えるに際しては、その方の性格は非常に重視されるポイントです。
性格と言っても提出した書類の中で性格を判断しようとする場合、【正確にすべての事柄を報告しているか?それとも都合の悪いことを嘘や隠したりしているか?】というポイントでしか判断できませんので、こちらが報告しなかったマイナスポイントを入国管理局が発見した場合、「この申請者は嘘をついたり隠し事をしたりする人間なんだな」と印象を持たれてしまうわけです。

ですので、今回の申請者様は交通違反はいけませんが、しっかり報告頂けたことがファインプレーだったと思います。


そして申請から3か月半が過ぎた10月15日に無事永住許可が下りました。
このコロナ禍の中、どこでも働ける【永住者】の在留カードを取得出来、お客様も大変喜んで頂けました。
参考費用
報酬115,000円(税込126,500円)+住民税証明書・国税納税証明書・住民票取得実費
※入国管理局に納付する収入印紙8,000円は別途必要
お客様の情報
中国籍/大阪府/男性

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